私どもの活動は「水の子会」の理念に基ずくものです。
水の子会の原点は水俣病の子供たちとの出会いです。いまから30年前、水の子会代表は水俣を訪れました。そこで見たのは不自由な体を引きずり、仲間も無く、寂しそうに生活している 胎児性の水俣病患者の姿でした。
保育園に通う子供たちをもっていた代表は、胎児性の子供たちと自分の子供たちの姿が二重に写り、身の毛のよだつ思いがしました。
「自分がこのまま農薬を多投する農業を続けていたら、いつか自分がこのような不幸な子供を生みだす加害者になってしまうのではないか」そんな思いが脳裏をかすめたそうです。
熊本県民として水俣病のことを忘れてはいけない 二度とこのような悲劇を繰り返してはいけない
その想いは30年前のあの日と変わっていません。

水の子という名前は、日頃忘れがちな水の恩恵に感謝し、大切にしていこうという趣旨で付けられています。水俣病のことを次の世代に伝えて教訓とし、二度と同じ過ちを犯してはいけないという想い。 それが、水の子会の原点であり祥豊の理念です。